論文発表

category

酸化イリジウムナノシートによる室温でのメタン酸化誘起に関する論文が出版されました。

修士課程の学生だった石原君および濱比嘉君と、京都大学・小板谷貴典先生、信州大学・杉本渉先生、東北大学・山本達先生、東京大学・松田巌先生および吉信淳先生との共同研究の成果が出版されました。

Yoshiaki Ishihara, Takanori Koitaya, Yuto Hamahiga, Wataru Sugimoto, Susumu Yamamoto, Iwao Matsuda, Jun Yoshinobu, and Ryo Nouchi*:
“In Situ Electrical Detection of Methane Oxidation on Atomically Thin IrO2 Nanosheet Films Down to Room Temperature”
Adv. Mater. Interfaces 10 (2023) 2300258.

炭化水素の酸化活性が高い酸化イリジウムのナノシート形態を利用することで、メタン酸化反応を電気的に検出することに成功しました。メタン酸化に伴う電気的信号は室温に至るまで確認できており、酸化イリジウムナノシートの活性が非常に高いことを示した成果です。電気的な反応検出法は、分光学的手法と比較して非常に簡便です。得られた電気的信号が分光学的にどういう変化に対応するのかを最初に確認しておけば、対象反応に対する非常に簡便なモニタリングシステムを構築できるようになると期待されます。