論文発表

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有機単結晶トランジスタに関する論文が出版されました。

修士課程の学生だった石原君と東北大学・池田進先生との共同研究の成果が出版されました。

Ryo Nouchi*, Yoshiaki Ishihara, and Susumu Ikeda:
“Water permeation pathway in laminated organic single crystal devices”
AIP Adv. 10 (2020) 075312.

有機半導体単結晶を貼り付けて作製するボトムゲート・ボトムコンタクト型の電界効果トランジスタにおいて、その動作不安定性の主因となる大気中の水分子が、どのような経路でトランジスタに侵入するか、について調査しました。分子動力学シミュレーションでは結晶中への水分子の侵入は見られないこと、貼り合わせが不完全であるほど動作不安定性が増すことなどから、水分子侵入経路が単結晶/基板界面であることを明らかにした成果です。