有機単結晶トランジスタに関する成果が出版されました。

Ryo Nouchi*:
“Dipolar Switching of Charge-Injection Barriers at Electrode/Semiconductor Interfaces as a Mechanism for Water-Induced Instabilities of Organic Devices”
Adv. Mater. Interfaces 5 (2018) 1801261.

環境中に普遍的に存在する極性分子である水分子の影響により、金属電極／有機半導体界面を通して流れる電流値が外部電界印加に伴って可逆的にスイッチングすることを見出しました。これは、水分子に外部電界が作用した結果として、金属電極の仕事関数が変化するためと考えられます。有機単結晶トランジスタの動作不安定性に対し新たなメカニズムを与える成果です。